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「手書きPOPは短くないとダメ」は、現場を知らない人が言う間違い

POPのメッセージは、短くないとダメ。
そんな風に思っていませんか?

気を悪くされると申し訳ないのですが、
実はその考えは間違いです。

「POPは短くしないと読まれない」

という考えは、大きな誤解です。

「お客さまは、●秒で買う買わないを判断をする」

これも、よく耳にする話です。
たしかに一部では該当しますが、こと手書きPOPに限っては当てはまりません。
現場を知らない専門家がいってる大きな過ちです。

  • スーパーのような多品目をあつかう
  • ショートタイムショッピング(短時間の買い物)のお客さまが中心

こういったお店をのぞき、POPのメッセージ量は長くても読まれます。

現場経験がある人は、文章が長くても読まれる。
この事を知っています。
スーパーで働いていた僕の知り合いも、
「文章が短くなくても読まれる」
こう言ってました。

というか逆にいえば、メッセージ量を短くすればするほど、POPのハードルは上がります。
つくる難しさも出るし、反応率も下がりやすいです。
お客さまに買ってもらえる確率も激減するのです。

ちょっと考えてみてください。

あなたがお店の売場に立っていて。
売りたい商品がある。
そして、目の前のお客さまにその商品を勧めるとしますよね。
その時に、

  • 5秒の接客で商品の良さを伝える
  • 3分の接客で商品の良さを伝える

どっちが伝わりやすいでしょう?
商品を買ってもらえる確率が高いのは、どちらでしょう?

メッセージを短くしようとすればするほど、あなたの伝えたい内容は限られます。
文章量が減る。
イコール、伝えるハードルが高くなる。

結果、売りづらくなるのです。

極端な言い方ですが、短く書こうとすればするほど、自らハードルを上げているようなもの。
POPづくりを難しくしているようなものです。

POPを読むお客さまは、どういう人か?

そもそも、あなたが書いた手書きPOPを読んでくれるお客さまは、どういう人でしょう?

例えば、

店内にいる人でしょうか?
店外にいる人でしょうか?

どっちでしょう?

…はい、勘のいいあなたなら、すぐに分かりましたよね。
既に来店し、店内にいるお客さま。
ある程度、何かを買おうと来店している方です。
そう、そこそこお金をつかう腹積もりで来店している方々です。

ですので、ある一定の興味度を持ったお客さまですので、商品に対する興味度は持っている。
ですので、ある程度、興味を持ってもらえる内容であれば、読んでもらえるのです。

一方、こんな考え方もできます。

あなたのお店の店頭で、路上の通行人に何かを伝えようと思ったら、

  • メッセージ量は、短いほうがいい?
  • メッセージ量は、長いほうがいい?

どっちでしょう?

伝えるメッセージ量は、短くする必要があります。

短くないと話を聞いてもらえません。
POPなら読んでもらえません。
なぜなら、あなたのお店に対して興味度が低いからです。

  • 店内の買い物客:興味度が高い⇒メッセージを読んでもらえやすい
  • 店外の通行人:興味度が低い⇒メッセージを読んでもらいにくい

この2つの違い、分かりますでしょうか?

というわけで、メッセージ量が増えたとしても、ある一定の興味度がある。
購買意欲のあるお客さまは、POPをちゃんと読んでくれるのです。
そして、気に入れば買ってくれます。

誤った先入観からの脱却

今これを読んでくださっているあなたが、今すぐできること。
それは、

「POPは短くないと読まれない」

この先入観から脱却することです。
現場を知らない専門家が言っている誤解です。
特に、我々のような小規模店であれば、なおさら気にする必要はありません。
売場面積も限られているので、読まれます。

ただ、1つ注意することもあります。
お客さまが読みやすい大きさの字で書くことです。

POPを見ただけで、読む気がなくなるような、
例えば、びっしり文字がつまった辞書みたいな感じでメッセージが書かれていたら、
読む気しませんよね?

見ただけで、読む気失せますよね(笑)

そのあたりの塩梅は意識してください。

お客さまが読める文字のサイズ。
行間。行と行の間隔。
この辺りを意識しさえすれば、文章量が多くても読まれます。
あなたの伝えたいメッセージづくりに専念してください。

ABOUT US
臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名・売場30坪の産直店で年商1.3億円を達成し、全国の自治体から視察も殺到。 現場から学んだのは「現場が主体的に取り組むことで、チームの雰囲気も業績も劇的に変わる」ということでした。 現在は、直売所・道の駅や小売店舗の現場に入り込み、販促や人材育成をサポート。 「小さな成功体験がチャレンジしたくなる文化をつくる」を信条に、累計200社以上で実践支援を実施。 上場企業でのセミナー受講者は延べ3,000名超え。飾らないフランクなコミュニケーションが現場に浸透すると定評があります。 プロフィール詳細を見る →