分かっているようで、なかなか実感していないコト。
その1つに、
「商品やサービス名では、心動かない、、、」
っていうのがあります。
手書きPOPを書く時につい、
「商品やサービス名を伝えるのを重視したメッセージになっている」
これって、結構あるもんですよ。
書いた本人は自覚していなかったりするんだけど、、、。
では、1つ事例を紹介しながらそのあたりをお伝えしていきますね。
どっちのPOPを見た時、”買いたい”と思うのか?
以前、手書きPOPの講習会を行った時のこと。
講習会始まってスグに、まず参加者さんにPOPを書いてもらいました。
なんにも聞かれていない、真っ新な状態で。
その時に書いてもらったPOPがコチラ。
空港の売店で働かれている従業員さんが書かれたPOPです。
太陽をいっぱいうけた甘すっぱい!!
山北ハウスみかん(糖度15度)
¥3,000(税込)
高知には、山北みかんっていう名産があって。
皮も薄くて、モノスゴク甘いんですよ。
けっこう高価な品なんで、お遣いもので使われることが多いんです。
こちらのPOPを書かれた従業員さんも、
「空港でのお土産として買ってもらおう」
そう考えられたんだと思います。
・・・ただ、何となく感じるのは、どうしてもありきたりなメッセージっぽくなっている。
そんな感じしませんか?
みかんの甘さを伝えたくて、糖度を書かれているんだけれど、
「太陽をいっぱいうけた甘すっぱい」
っていう部分も、他所のお店で見たことのあるような感がどうしてもする。
っでね、この手書きPOPを書かれた後、1時間半の講習を受けられました。
そこで、またPOPを書かれました。
山北ハウスみかん
実は高知ではみかんって、あまり知られていないんです。
愛媛のみかんは有名ですが、、、
うちの店長は愛媛出身なんですが!!この山北みかん食べたら、
”高知の勝ち!!”って。
それからずっと山北みかんを県外へのお土産は”山北みかん”です。
すこし高価ですが、喜ばれること間違いないはずです。
1箱16コ入り 3,000円
(・・・さっきのPOPとこっちのPOP、同じ商品のモノと思えないでしょう!?(笑))
さっきのPOPの山北みかんと同じ商品ですよ。
いろいろと考えてみると、メッセージも色々出てくるものです。
伝え方も変わります。
商品名やサービス名ではお客さんの心は動かない
この2枚のPOPを売場に置いた時、どっちのPOPが売れやすそうか?
売場の前でお客さんが立ち止まりやすそうか?
っていうと、、、、明らかに後者だと思いません?
空港の売店とかだと、ある程度高単価商品でも売れる。
ある意味、買う人は安いモノを探しているというより、価値のあるモノ。
変わったモノを探しているケース多いはずです(僕もよくそうだから)。
なので、ある程度伝えた方がイイんです。
たとえメッセージのボリュームが増えてもね。
売り手は、商品名に思い入れを持ちがちだけど、、、お客さんは案外そうでもないです。
商品名で心を動かすことって、そうないです。
今回ご紹介させていただいたPOPの事例は、すごく分かりやすいですよね。
前者(before)は、商品名と価格を重視。
後者(after)は、伝えるコトに重点を置かれた手書きPOP。
・・・あなたも今お店で書かれているPOP、商品名に比重が置かれてないか?
チェックされてみてくださいね。
・・・というわけで、今日は直売所の販促サポートへ行って来ます。
少し寒そうですね。