「ねぇ、どこか靴の修理屋さん、知ってる?」
「うーん、あそこはどう?商店街のあそこ。
値段もそこそこやし、いいんちゃう?
オッチャンも面白い人やし、、、」
昨日の朝の僕と妻の会話。
朝ごはんを食べながら、靴の修理屋さんについて訊く僕。
というのも、普段プライベートで履いている靴の底が擦り切れてしまったんです。
靴底のソールから下地の革が見えてしまってました。
出張も近かったので、早く直したかった。
っで、妻を頼ってお店を訊くことに。
ちょっと気になったんだけど、、、
その日の午後、靴を持ってお店へ。
商店街のなかの立地。
靴の修理の他に、スペアキーもつくってくれるところです。
「はい、どうも!どうされました?」
作業をしながら、こっちを見て声をかけてくれる。
「あぁ、この人か。妻が言ってたオッチャンは、、。
あのぉ、靴の底が擦り切れてしまってですね、、、」
ビニル袋から茶色のクラークスの靴を出しながら、僕が答える。
「あぁ、これねぇ、、これ、1ヶ月くらいかかるよ、1枚貼り換えるとなると、、。
こういうの履いてる人、こだわっている人多いんだよね。
この底、ちょっと特殊だから取り寄せないといけないからね。
普通にいけば1ヶ月かかるよね。」
「そうですかぁ。。」
(履く頻度の高いお気に入りの靴なので、ちょっとガッカリ。。)
「ただね、これで良かったら、、、なんだけど。
これ履いてる人は、こだわっている方多いから分からないけど、、、」
と言いながら、お店の奥から透明のビニル袋を持ってくるおじちゃん。
「これで良かったら、、」
と言ってビニル袋からゴム製の靴のソールを取り出し、僕の持って来た靴の底に充てる。
「ちょっと色とかは違うけどね。
これを真ん中で半分に切って、、、だったらいけるよ。
これだったら、値段もそんなに高くないし。
まぁ、この靴履いてる人は、こだわっている人が多いから、、、なんだけど」
「全然OKです。こちらでお願いしたいです。
ぼく、全然こだわっていないんで。」
というわけで、僕の靴修理代金は、もう1足の革靴も含めて計4,500円でした。
実は、今こうして文面にすると、
伝わりにくいのだけど、、、この修理屋さんのオッチャン、めっちゃ喋ってました。
お店に入ってから僕が出ていくまで、ずっと。
(「この靴履いてる人は、こだわっている人が多いから、、、」というオッチャンの繰り返し何度も話した発言は太字にしましたけど)
とにかくホントよくしゃべられていました。
僕が話すのと、オッチャンの会話を比率にすると、
僕:オッチャンの話=1:9
これくらいの割合で圧倒的にオッチャンの会話が多かった!
ある意味、職人さんだからサービス業としてもOKなんだろうか、って思わず自分で自分を納得させましたもん。
そして、これがこのオッチャンの「キャラ」なんだろうな、とも。
妻が昨日の朝言っていた
「オモシロい人やし、、、」
というのはコレの事なんだ、と。
「キャラ売り」こそ、小規模店の強い武器
先ほどの修理屋さんのオッチャンは完全にキャラが出来上がっています。
「めっちゃ喋る人」というキャラが。
キャラクターとして完成の域に達している感がありました。
ある意味、羨ましいくらいに、ね。
「キャラ売り」できると強いです。
特に個人・小規模店の場合、強い武器になってきます。
「商品」や「サービス」に付加して、強力な魅力を持つことになる。
僕はそう考えています。
キャラ売りできると、
- お客さまに選ばれやすくなる
- 比較されにくい
- 同業他店の競争から抜け出しやすい
- お客さまと仲良くなれる
- 憶えられやすい
パッと思いつくだけでも、メリットはたくさんあります。
そしてこの「キャラ売り」に販促物が相性いいのです。
販促物をつかうと、キャラが造りやすい
細かく話し出すと長くなるのでまたの機会に詳しくお伝えしますが、販促物をつかってキャラを出していく。
販促物のなかで、自分自身をネタにする。
特徴を出していく。
何度も発信する。
こういったことを繰り返すことで、キャラができ上がり浸透していきます。
お店の接客だけだと、お客さまとコミュニケーションできる時間、回数も限られていますよね。
なので、キャラ(個性・人柄)を感じてもらうのって、難しいです。
だからこそ、「販促物」を活用するのですね。
お客さまがお店を選ぶ理由は、いろいろとあると思います。
「商品力」も勿論そう。
そして別の手段として、あなたの「キャラ」を付加した魅力づくり。
「商品力」×「キャラ」=「選ばれる理由」
こっちのやり方もあるんじゃないでしょうか。