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エネルギーの使いみち

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昨日うかがっていたあるお店での話。

「いやあ、考え出すと寝れなくなるんですよ」

お店の代表の方がポロリ。

 

決して他人事とは思えなくて。

僕も産直店時代に同じ経験が、、、。

気になって仕方なかったこと。

ここでもよく話していますが、今から10年以上前。

僕は大阪の産直店で働いていました。

正社員2名、売場面積30坪。

小さなお店です。

 

そこのお店で働いていた時に、よく気を揉んだことがあったんです。

その1つが、お店の設備的なことでした。

 

例えば、売場でつかっていた冷蔵陳列ケース(冷陳)。

4~5台あったのかな?それらは、すべて中古品でした。

詳しくは僕も知らないんだけど、どこかの会社から譲り受けたのか?そういう業者さんから購入したのか?とにかく、少し見た目的にも古い冷陳だったんですね(棚にシール痕が残っていたり、、、)。

 

当時の僕は、その古さというか。見た目的なことがすごく気になって仕方がありませんでした。

  • 「何とかして、見た目キレイにできないだろうか?」
  • 「もっと清潔感をお客さまに感じてもらえないだろうか?」

僕の頭には常にいっぱいになっていました。

そして、時間があれば、雑巾でゴシゴシしたり、シール痕をコシコシふき取ったりしてました。

あとそんな気になる箇所は、(お店の中に)他にもあって。

必死で汚れをとったり、整理整頓したりすることに、時間と労力、そして精神的エネルギーを使っていたように思います。

そして次第に僕の気持ちは、

「もっとキレイになるんじゃないか?」

という思いから、

「どうして、うちのお店はこんなに汚れているやろう?」

「どれだけ時間があっても、足らへんわ」

「あー、もうタイヘンや」

みたいな感じで精神的な焦り。

そして、追い詰められている感を感じることも多かったんです。

お店の強いところ

…そんなある日、僕は1人のおじさんと出会うことに。

 

お店があった建物の2階の会社に出入りされていた、60代くらい男性(オジサン)です。

いつも帽子をかぶっていて、いつもニコニコされている。

顔を合わせても、あまり話しをしたことがなくて挨拶をするくらいでした。

 

その方が、ある日売場で品出しをしていた僕のところへ近寄って来られたんです。

「いつも頑張っているね」

みたいな日常的な話をされて、、、3分くらいお互いにやり取りをした後、僕にこんな話をしてくださいました。

 

臼井くん、お店の強いところを見ていくといいよ。

 

どんなお店にも、強いところと弱いところがある。

弱いところは、すごく気になるよね。

だけど、見ていくのは、強いところ。

 

お客さんは、どこを喜んでくれているのか?

そこを考えて、そこを伸ばしていくといいよ。

 

まるでひとり言のように言って、またニコニコしながら売場の横にある階段を上がって行かれました。

意識をフォーカスするところ

僕が昨日、おうかがいしたお店の代表者さん。

「ここが気になるんです」

「ここも、前から気になって気になって、、、」

「考え出すと、夜も寝れないくらいです」

ボソッとおっしゃっていました。

聞く感じによれば、冗談のようにもとれたのですが、僕にとっては決して他人事のように思えなくて。

 

僕が産直店時代にやっていたのは、お店の「弱み」に意識を向けること、、、だったのかもしれません。

お店の弱い部分が気になって、気になって仕方がなかった。

まわりの競合店。デパート。全国チェーン展開スーパー、、、。

これらと比べて、

「どうして、うちのお店は、、、」

自分のお店にない部分ばかりが気になっていました。

そして、その「ない部分」を補うことにエネルギーを割こうとしていました。

効率的には、少し悪かったです。

 

「弱いところ」を改善する。マイナスをゼロに戻す。

「強いところ」をさらに伸ばす。プラスをさらに、プラスにする。

 

やり方には色々あって、選択肢もたくさんあります。

ただ、1つ言えるのは、僕たちような小規模事業者にフィットするやり方。効率的な道。

どちらのやり方にエネルギーを注げば、成果は広がっていきやすいのか?

それっていうのは、おのずと明らかなのではないでしょうか?

 

…ちなみに、後から分かったのですが。

産直店時代に僕にひと言くださった(既述の)オジサン。

某●●研究所にいらっしゃった、その道のプロの方だったみたいです。

「風貌」と「おっしゃられた言葉」。

このギャップが、余計に僕の記憶にインパクトとして残っています。

社員2名の小さなお店の大逆転

社員2名、売場面積30坪。周囲は全国規模の競合がズラリ。ずぶの素人が、小さなお店で販促費ゼロで起こした奇跡とは…?その秘密をこちらで公開しています

ABOUT US
臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名、売場面積30坪の小さなお店で年商1億3千万円を達成。パートを募集すれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。一風変わったお店での経験をもとに現在はPOP広告を活用し、モチベーションと数字を高める現場マネージャーとして販促・人材育成の支援。サポート実績は200社以上、上場企業でのセミナーや社員研修など累計受講者数は3千名を超える。近著「選ばれるお店」。信念は「売れる体験を通して、仕事にさらなる情熱と愛着を」 。