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「小さな一歩」が現場を変える。道の駅研修レポート

栃木県道の駅連絡協議会さま主催|2025年11月26日
会場:道の駅うつのみや ろまんちっく村

栃木県道の駅連絡協議会主催の研修
栃木県道の駅連絡協議会さま主催 研修会の様子

“目的地として選ばれる道の駅”へ

2025年11月26日(水)、栃木県道の駅連絡協議会さま主催にて、
「客足の絶えない道の駅がやっている!3つの仕掛け」をテーマに研修を行いました。

参加者は、栃木県内の道の駅の運営・販売・マネジメントに携わる多くの皆さま。

2時間のプログラムを通じて、販売や集客にかかわるPOPや売り場づくり、PR、そして“現場の主体性をどう引き出し、現場を動かすか” を深く掘り下げました。

道の駅の現場が直面している課題

道の駅は、地域の玄関口として多様な役割を持っています。一方の現場では、課題ともいえるいくつかの壁を感じられているお店が多いです。

まず研修冒頭では、多くの道の駅様から聞く現場課題を共有しました。

  • 大型施設や話題性のある競合との差
  • 仕入れ・規模・設備が勝負を分けるという固定観念
  • 「すごい企画」をしないと動けない空気感
  • 何から始めるべきかわからず、動けない状態

しかし実際に成果を出している道の駅には共通点があります。

“ハード(施設)ではなく、ソフト(人の知恵と工夫)にこそ活路がある”

「客足の絶えない道の駅がやっている3つの仕掛け」研修のスライド
立地や規模・設備だけでなく、いかに”話題”をつくれるか?
~「客足の絶えない道の駅がやっている3つの仕掛け」スライド資料より

そこで本研修では、実際の成功事例とともに次の3つの視点を紹介しました。

成果を生む「3つの仕掛け」

研修で紹介した、成果を出している道の駅の共通点がこちらです:

仕掛け内容
①魅せるステージ(場所)/主役(商品)/演出(ディスプレイ・POP)
②伝える価格以外の価値を伝える情報・物語・背景
③集めるイベント × マスコミによる話題づくり

“ついで”ではなく、“目的地として選ばれる道の駅へ”

スライドでは、実際の成功事例や写真を交えながら、
「お店の意志を伝える」「情報が価値を決める」「イベントの企画ステップ」「マスコミとの連携」などについて詳しく紹介しました。

「客足の絶えない道の駅がやっている3つの仕掛け」スライド資料
売り場をステージと見立て、何を、どのように演出するか?
~「客足の絶えない道の駅がやっている3つの仕掛け」スライド資料より

インプットだけで終わらせないための仕掛け

今回特に重視したことは、
学んで終わりにしない研修設計 です。

各パートの最後にワークを設定し、

  • 自分の道の駅の主役商品は?
  • 明日どこを変える?
  • どう伝える?
  • まず一歩、何をする?

といった形で、即行動につながるアウトプット をワークシートを用意し、行っていただきました。

行動宣言まで落とし込む研修は、行動が成果につながる最短ルート

情報を知れば知るほど、その存在に興味や愛着がわく
~「客足の絶えない道の駅がやっている3つの仕掛け」スライド資料より

参加者の声

研修終了後、参加者の方から次のような言葉をいただきました。

「大きな企画をしないといけないと思い込み、動けていませんでした。
小さな一歩から始める大切さに気づきました。」

「知っていたはずのことでも、『実践できているか』が重要だと思いました。」

この言葉は、今回の研修テーマの象徴でもあります。

人材育成とモチベーションの話

事前相談でいただいた内容として、
「従業員のモチベーション」「人材育成」についての悩み がありました。

研修の最後にお伝えしたのは、次の考え方です。

“方法論ではなく、日々のコミュニケーションの積み重ねが人を動かす”
“相手の一人ひとりと、人として向き合うこと”

方法論より大切なのは、日々の関わり方。
主体性が生まれれば、工夫は自然と湧いてくる。

褒める/傾聴/承認といった技法は、「相手を尊重する姿勢」から自然と生まれる ということです。

実践を続けることで成果につながる

売上改善を実現するお店は、小さくても継続的な取り組みを積み重ねています。
ご縁をいただいた道の駅の支配人さんが、今でも忘れない言葉をおっしゃいました。

「せっかく機会があるのに、動かなかったらもったいない」

この支配人の言葉は、今回参加された皆さまにも、深く響いたのではないでしょうか。

目的地となる道の駅を実現するために
~「客足の絶えない道の駅がやっている3つの仕掛け」スライド資料より

今回の研修は、栃木県道の駅連絡協議会(中央会)さまのご依頼により開催されました。
栃木県内の道の駅の運営・販売・企画等に携わる皆さまがご参加くださいました。

学びのまとめ

  • 大切なのは設備ではなく、現場の知恵と工夫
  • 小さな一歩が、大きな成果を生む
  • 学びは使ってこそ意味を持つ
  • 人は人との関係性の中で動き出す

現場が“動き出す”ことで、売場は変わり始めます。

どれほど立派なノウハウも、
実践されなければ“知っている”で終わってしまいます。

逆に、小さな一歩でも積み重ねれば、
必ず売場の景色は変わります。

そして、その変化を生み出すのは設備でも規模でもなく、
現場に立つ一人ひとりの行動と想い です。

今回の研修が、その一歩のきっかけになれば嬉しく思います。

もし、

「うちの道の駅でも取り組みたい」
「売場改善を進めたいが何から始めれば良いかわからない」

そんなお考えが少しでもございましたら、
ぜひ一度お気軽にご相談ください。

現場の力を信じ、共に前に進むパートナーとして伴走いたします。

ABOUT US
臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名・売場30坪の産直店で年商1.3億円を達成し、全国の自治体から視察も殺到。 現場から学んだのは「現場が主体的に取り組むことで、チームの雰囲気も業績も劇的に変わる」ということでした。 現在は、直売所・道の駅や小売店舗の現場に入り込み、販促や人材育成をサポート。 「小さな成功体験がチャレンジしたくなる文化をつくる」を信条に、累計200社以上で実践支援を実施。 上場企業でのセミナー受講者は延べ3,000名超え。飾らないフランクなコミュニケーションが現場に浸透すると定評があります。 プロフィール詳細を見る →