手書きPOPで集客できる、
って、ご存知ですか?
POPというと、
商品単品を売るツール、
そんなイメージが強いと思うんです。
例えば、来店してくださったお客さまに
もう一品買ってもらう。
そのためにPOPを使ってお勧めをする。
POPに対する印象は
そういう感じが多いと思うんです。
ただ今日お伝えする話は
POPをつかったお客さまを呼び寄せる。
集客に役立つPOPの話です。
これはご縁をいただく
ある道の駅さんでの取り組みです。
半年くらい前からご縁をいただき
月に一度訪問し
一緒にお店づくりを取り組んでいます。
商品提案のしかた、
売場レイアウト、顧客の導線づくりなど…
様々な角度から他にはない
お店づくりを実践しています。
そして今回おこなったのが、
POPを活用したお客さまを楽しませる
売場づくりです。
これだけを聴くと、
「なんのこっちゃ?」
「ありきたり?」
という感じなのですが、
そうではありません。
手前みそですが、
かなり興味深いお店になっている
実感があります。
商品じゃなく人を紹介するPOP
多くのお店がPOPをつかって
売るのは、商品だと思います。
商品を今以上に買ってもらいたいから
商品の良いことを書く。
これがPOPの常套手段です。
しかしこのお店さんがやったのは
少し違います。
何をしたか?
売ったのは、商品ではありません。
「人」です。
人を紹介し
人を売る事にPOPを使いました。
高知県の『道の駅ビオス大方』さんのちょっと変わったPOP
これは私の持論でもあるのですが、
私たち人間は、
モノやサービスよりも人に興味、共感を抱く
と思っています。
はっきり言って今、
商品は溢れ切っています。
素晴らしい商品がいっぱい売場に
並んでいます。
そして、どこのお店へいっても
商品の素晴らしいメリットを
伝えています。
逆に、これをお客さま立場からみると、
どこのお店にも似たような
素晴らしい商品が売られている。
しかも、
どこのお店も商品の
素晴らしい点を訴えかけている。
凄く当たり前の事なのですが、
お客さまからすれば、
「一体どれを買えば良いの?」
「この商品とあの商品、
一体なにが違うの?」
という状態じゃないか、
と思っています。
要は、商品情報が溢れ切っていて
何を買えば良いのか
分からない状態です。
例えば、あなたが
近所のスーパーの野菜売り場へ行って、
トマトを買おうとします。
トマト売場を見ると、
5種類のトマトが売られている。
どのトマトにもPOPが付いていて、
「甘いです!」
「美味しいです!」
「オススメです!」
と書かれている。
果たして、あなたは
どのトマトを買うか選択できますか?
何を基準にして選択しますか?
情報発信が逆効果
「この商品は美味しいです」
「オススメです!」
と商品の良いところを伝えるのは
決して悪い事ではありません。
ただ他店と同じような
伝え方をしている限り、
他店と同じ土俵で戦う事になってしまいます。
他店と似たような商品を扱っていて
他店と似たような販売法であれば
どうしても価格競争に陥ってしまいます。
そうじゃなく、
あなたのお店独自のウリを磨く。
仮に同じような商品を扱っていても
「あのお店で買いたいんだよな」
「あのお店、面白いから
行ってみよう」
そんな風に思ってもらえる
お店づくりができれば最強です。
お客がお客を集める店づくり
常連客さんなら、きっと
そんな面白いお店を放っておくわけはありません。
お友達やお知り合いに教えたくなるはずです。
「面白いお店があるから、
今度一緒に行ってみない?」
「知ってる?あそこにある
ちょっと変わったお店があるの?」
次々と口コミや紹介が巻き起こるはずです。
POPで商品やサービスを売るのも
もちろんOKです。
ただその切り口を変えてみる。
「人」を売る
新たな視点を加えてみるのです。
どこのお店に行っても
商品説明や商品の良いところしか
紹介されていなかったのに、
あなたのお店では、
商品に関わる人が紹介されている。
それを見たお客さまは
どう感じるでしょうか?
他にはない訴求をするお店に
どんな印象を持つでしょうか?
メーカーさんでも、作り手さんでも結構です。
商品に関わる人を紹介
できないでしょうか?
今回ご紹介した道の駅さんは
「人を売るPOP」に取り組んだことで
明らかに人の集まる、
他にないお店になっています。
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