以前、近所の郵便局へ
寄ったときのこと。
送りたい郵便物があったので
カウンターでお願いしていたんです。
すると、横にあった
テーブル付近に60代くらいのご夫婦が。
テーブルの上には
荷物が入ったような結構大きな段ボール。
横目でチラチラ見ていたんです。
すると今度は、その郵便局の
局長さんがやって来て
ご夫婦と話し始めました。
「荷物でも送られるのかな?」
また気になってチラチラ見ていたんです。
(完全なやじ馬です)
よく見ると、
局長さんの左手にはネクタイが。
しかも、首に通した後のような
輪っかになった括られた状態で。
こんなやり取りが
局長さん:
「こんな感じでいいですか?」
ご夫婦:
「うーん、○▲×……」
(よく聞こえませんでした)
この辺りで自分の手続きも終了し
カウンターを離れて
郵便局を出ていくことに。
さすがにジーっと残ってみる
勇気もなかったので。
っで、車に乗って帰る途中、
あのご夫婦と局長さんは
一体何のやり取りをしていたんだろう?
あのネクタイは
局長さんのもの?
局長さんがなんでネクタイを?
つい色々と考えてしまったんです。
そしたら、ある1つのシナリオが
頭にひらめきました。
ちなみに、
1:郵便局
2:荷物の入った段ボールと60代のご夫婦
3:括ったネクタイを持つ局長さん
この3つのキーワードから
あなたなら、どんなシナリオを
連想しますか?
臼井が想像したシナリオは
こんな感じです。
都心部へ住んでいる息子さんへ
差し入れの荷物を送られるご夫婦。
何かの理由で括った状態で
送りたかったネクタイがあった。
しかし、ご夫婦は括り方が分からず
局長さんが代わりに括ってあげていた。
もしくは局長さんの要らなくなった
ネクタイを一緒に送ってあげていた。
…まぁ、人の話を詮索するなんて
どうでも良いのですが。
今回のシナリオから
『ある』発見がありました。
郵便局で、荷物を送る。
これって、普通の話です。
しかし、お客さまの相談に乗って
例えば、ネクタイの括り方を教えてあげる。
要らなくなったネクタイを
お客さまの荷物に入れてあげる。
(分からないですけどね)
こんな郵便局さんがあったとしたら…
そこまでされる局長さんに
何か心が温まるというか、
きっと地域の住民に愛される
郵便局さんになるだろうな。
そんな風に感じたんです。
『言われたことを
言われた通りにやる』
これでは普通どまりです。
必要とされませんし
特別な存在にはなれません。
私たちは選ばれるために
特別な存在になるために、
何か凄いテクニックとか
強烈な強みが必要なんじゃないか?
そんな風に思ってしまいがちです。
しかし選ばれる人、選ばれるお店は
ちょっとした事を気にかけ
実践しているだけの気がします。
相手が求めるちょっと『斜め上』の
感動を返してあげる。
今回の郵便局さんを見て
選ばれる人、選ばれるお店って
こういう事なのかな?
普通の人と特別な人の違いは
微差なんじゃないか、
ヒントが見えた気がしました。