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仕事とは何なのか?『3つの要素』で高校生と考え、世の中の職業に当てはめてみた

1つ質問させてもらっていいですか?

最近、「ありがとう」と言われたできごとを思い出してもらえますか?どんなシチュエーションで言われたのか、思い出してもらえますか?

・・・

いかがですか、考えてもらいましたか?(…本当に考えてもらいましたか??)

実は、昨日、ある学校の生徒たちにも同じ質問をしました。そして、その生徒たちはしっかりと考えてくれました(笑)

最近、「ありがとう」といわれたことは?

高知県立安芸高等学校で講義でした。この春から3年生になる、ビジネス科の生徒たちと一緒に2時間学んできました。テーマは、「起業・POP」についてです。

その講義の冒頭で、先ほどの質問を学生たちにある質問をしました。

時間をとって、学生たちに考えてもらいました。アイデアを出すのに、結構手こずるかなーと思ったんですが、なんのなんの。

「洗濯ものを取り込んだときに、姉からありがとう言われました」

「おばあちゃんの家の引き戸の滑りが悪くて、直してあげたときにありがとうと言ってもらいました」

「小学生の妹が忘れ物をしたので、学校へ届けたときに妹から言われました」

さまざまなシチュエーションでのアイデアがでてきました。

さて、なぜこのような質問を講義の冒頭でしたのか。「起業・POP」のテーマで、生徒たちに考えてもらったのか。

これから将来、社会に出る。社会に出て仕事に就く学生たち。そのみんなと起業する、しない関係なしに「仕事って、そもそもどんなモノなのか?」その前提を共有しておきたかったからです。

仕事とは?

「最近、誰かにありがとうと言われた出来事は?」誰かに「ありがとう」と言われるということは、その裏返しとして誰かの役に立ったから。…と言えますよね。

  1. 洗濯ものを取り込む
  2. お姉ちゃんやご家族のお役に立った(喜ばれた)
  3. 「ありがとう」と言われた
  1. おばあちゃんの引き戸を直した
  2. おばあちゃんのお役に立った
  3. 「ありがとう」と言ってもらった

妹さんの忘れ物を届けるのも同じく、妹さんのお役に立ったから、ですよね。実は仕事って、この感覚に近いものじゃないかと感じています。

なにかをして、誰かの役に立って、「ありがとう」と言われる。仕事の場合は、ありがとうの代わりに、対価(お金)をいただく。

シンプルに言うと、こんなイメージじゃないかと捉えています。

だれの役に立つのか?

さらに、この前提を土台にして、もう一つ。生徒たちには、こんな質問をしました。

Q:世の中にはたくさんの仕事(職業)があるなか、例えば、学校の先生は、どんな人の、どんなお役に立っているだろう?どんな困りごとを、どんなカタチで解決しているのだろう?

時間をとって考えてもらい、何人かの生徒に発表してもらいました。

ある男子生徒が考えた答えたは、

1:どんな人の?

成績が悪い人の

2:どんな困りごとを?

成績が伸びない困りごとを

3:どんなカタチで解決しているのか?

成績が伸びる方法を教えてくれる

また別の生徒は、

1:進路が決まっていない生徒の
2:どうやって進路を決めればいいかを
3:相談にのってくれる

こんな意見が出ました。ちなみに、その講義の時に教室にいらっしゃった先生に、「今生徒たちが言ったようなことは、先生の役割のひとつとして、ありますか?」確認すると、「うーん、、そういう仕事もあるかもしれないです。。」苦笑いされていたのが印象的でした(笑)

仕事って、困りごとを解決すること

講義で生徒たちと考えた前提を踏まえて、世の中の職業を考えると興味深いです。

仕事=誰かの役に立つ、困りごとを解決

1:『誰の』役に立っているのか?
2:『どんな困りごと』の役に立っているのか?
3:『どんな方法』で役に立っているのか?

これも生徒たちに考えてもらいました。具体的に、なにか職業を一つ選んで、上記3つの要素に当てはめてもらいました。通訳の職業を選んだ生徒は、こんな考えを発表してくれました。

【通訳の場合】

1:『誰の』役に立っているのか?

海外から来て言語がわからない人、観光客

2:『どんな困りごと』の役に立っているのか?

現地の言葉がわからない。まわりで話している内容がわからない。

3:『どんな方法』で役に立っているのか?

通訳することで、話がわかるように。観光地の知識が歴史がわかるように。

【保育士さんの場合】

1:『誰の』役に立っているのか?

共働きやお仕事をしていて、子供のお世話を見れない親。

2:『どんな困りごと』の役に立っているのか?

仕事があるので、子供のお世話をできない。

3:『どんな方法』で役に立っているのか?

一緒に遊んだり、本を読んだり、ご飯を食べるお手伝いをする。

こうしてお伝えしながらあらためて見ても、なんかわかりやすいというか。自分の仕事って、
「いったい、どんな人の役に立っているんだろう?」
「どんな困りごとを解決しているんだろう?」

あらためて考える機会になりました。頭が整理できて、自分のエネルギーの使いかたを腑に落としやすくなる気もしました。

「起業」と「組織で働く」その違いとは?

つまるところ、起業とは、「どんな人が、どんな困りごとがあって、どう解決していけばいいのか?」を自分で見つけ、考え、その解決策を提供していくことだと捉えています。

組織にはいって、誰かの困りごとを解決するパターンもあるなか、大きな違いのひとつは、起業の場合は、困っている人を『自分で』探し、その解決方法を『自分で』考えていくことなのかもしれませんね。

逆にいうと、組織にはいっていても今言ったことを自分でデキる人。行っている人は、頼られる存在ではないでしょうか。

例えば、見込み客となる人や会社は、どんな共通点があって、どんな場所にいるのか?その方々(会社)は、どんな事で困っているのか?自社はどういったカタチで、その困りごとを解決できるのか?お役に立てるのか?を自分で考え、やっている。

そんな人は、頼られるし、組織として重宝される存在ではないでしょうか。

まとめ

仕事とは、誰かの役に立つこと。困りごとを解決すること。

世のなかの仕事(職業)は、

  1. 『誰の』役に立っているのか?
  2. 『どんな困りごと』の役に立っているのか?
  3. 『どんな方法』で役に立っているのか?解決しているのか?

それぞれによって違う。

起業とは、上記3つの要素である、誰の役に立てるのか?どんな役に立てるのか?どうやって役に立てるのか?を自分で探し、考え、解決していくこと。組織のなかで上記3つができる人は、頼られる。いわゆる、起業家マインドを持った存在である。

といった話を(次回の講義で伝えようと思っている内容も含めて)、高知県立安芸高等学校の生徒たちと一緒に学びました。

次回の講義では、もう一つのテーマである「POP(ポップ)」に踏み込みます。実は、販売に使うPOPは、今回一緒に考えた、3つの要素と密接に絡み合っている。そんな話をしながら、一緒に学びたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

社員2名の小さなお店の大逆転

社員2名、売場面積30坪。周囲は全国規模の競合がズラリ。ずぶの素人が、小さなお店で販促費ゼロで起こした奇跡とは…?その秘密をこちらで公開しています

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臼井 浩二POPコミュニケーション合同会社 代表
社員2名、売場面積30坪の小さなお店で年商1億3千万円を達成。パートを募集すれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。一風変わったお店での経験をもとに現在はPOP広告を活用し、モチベーションと数字を高める現場マネージャーとして販促・人材育成の支援。サポート実績は200社以上、上場企業でのセミナーや社員研修など累計受講者数は3千名を超える。近著「選ばれるお店」。信念は「売れる体験を通して、仕事にさらなる情熱と愛着を」 。