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POP研修から始まった、あるチェーン企業との継続支援事例

“やって終わり”ではなく、“現場に根づく仕組み”へ──。
POP研修をきっかけに、全社展開と学びの循環へと発展した事例です。
単発研修から始まり、いかにして現場で定着し、成長を支える仕組みとなったか。そのリアルなプロセスをご紹介します。

POP研修から始まった、あるチェーン企業との取り組み

― 店舗スタッフの自発性を引き出し、売場が変わっていったプロセス

ある企業さまでは、店舗売り場での販売力(商品価値を伝える訴求力)の強化を高めたいとの思いから、POPの研修を実施いただきました。まず最初は一店舗からのスタートでしたが、成果が見えるにつれ、全店舗へと広がっていきました。

当社が取り組みにおいて、特に大切にするポイントは、以下3つです。

当社が大切にする、3つのポイント
  1. 実践的スキルの習得: POPのスキルは、店舗の売上に直結する具体的なスキルです。従業員が「このスキルを身につけることで、店舗の集客や売上にできる」という実感を得やすくなります。
  2. 全店舗展開による全体最適化: 一部の店舗だけでなく、全店舗でスキルを標準化することで、チェーン全体の店舗ブランディング統一や、POPの質的向上に繋がります。これにより、個々の従業員のモチベーションだけでなく、組織としてのモチベーション向上にも寄与していきます。
  3. 継続的なフォローアップの重要性: ここが特に当社として大切にする点です。研修で学んだことを実際の業務で活かせるよう、毎月現場を訪問してコミュニケーションやフィードバックを行うことで、以下のような効果が期待できます。
    • スキルの定着と向上: 研修内容が「やりっぱなし」にならず、現場で実際に活用されることで、スキルが定着し、さらに応用力が養われます。
    • モチベーションの維持: 定期的な訪問によるコミュニケーションは、従業員が「見られている」「サポートされている」と感じ、モチベーションを高く維持する要因になります。特に、素晴らしい点をフィードバックすることで、従業員の自信にも繋がります。
    • 現場の課題解決: 現場でしか見えない課題を共有し、その場で解決策を一緒に考えることで、より実践的なサポートが提供できます。これは生産性向上に直結します。
    • 企業との信頼関係構築: 単なる「外部の研修会社」ではなく、「共に店舗を良くしていくパートナー」としての信頼関係の構築を目指しています。

私たちが本当に目指しているのは、「一回限りで終わらせない」こと。
POPを学ぶことで終わるのではなく、日々の売り場や商品づくりの中に学びが根づき、従業員の方々が自ら考え動き出す――そんな循環が生まれる組織づくりを支援しています。

毎月の現場フォローで、「やりっぱなしにしない」仕組みづくり

― 一人ひとりの努力を見つけ、応援し続けるパートナーとして

研修は一度きりではなく、その後も毎月、全店舗を訪問しています。単なるチェックや確認ではなく、「コミュニケーション」を通じてスタッフ一人ひとりと関係性を築いています。現場でのフォローアップの目的は、次の3つです。

現場フォローアップが生み出す多角的な効果

1.毎月の店舗訪問で「頑張り」を認める伴走支援

研修実施後、毎月店舗を訪問し、従業員の皆様と直接コミュニケーションを図ります。単なるチェックや確認ではなく、「コミュニケーション」を通じて従業員さん一人ひとりと関係性を築いています。

何気ないやり取りの中に、従業員一人ひとりの“努力”や“創意工夫”、”挑戦のタネ”が隠れていると考えているからです。

  • どんなPOPを書かれましたか?
  • 最近、売り場づくりで何か工夫されたことはありますか?
  • ご自身でチャレンジしてみたことはありますか?

日常的な会話を交えながら、一人ひとりの取り組みや工夫に耳を傾け、その頑張りを「見て、承認する」ことを重視しています。この「見守られている」「認められている」という実感が、従業員の皆様の「もっと良くしよう」というモチベーションを育みます。

現場でのコミュニケーションから生まれる効果
  • モチベーションの向上: 「どんなPOPを書かれたのか?」「どんな工夫をされたのか?」など現場でのコミュニケーションを通して、「自分の仕事を見てくれている」「頑張りを認めてくれている」と従業員さんは感じ、さらなるトライや工夫への強いモチベーションとなります。
  • 内省と学びの深化: 自身の工夫を言葉にする過程で、従業員さん自身が試行錯誤のプロセスを振り返り、学びを深めることができます。これは、次なるPOP作成へのヒントにもなります。
  • 実践と改善のサイクル促進: 毎月訪問によるコミュニケーションがあることで、「次はどんなPOPを見てもらおうか」「もっと良いものを作ろう」という意識が芽生え、実践→評価→改善というサイクルが自然と回り始めます。

2.社内報による「がんばりの見える化」と学びの共有

現場で生まれた素晴らしいPOPや、従業員の方々の工夫、売り場づくりの事例は、決して一店舗だけで留めません。毎月、社内報(お便り)を作成し、全店舗に共有しています。

全店のベスト事例や改善課題を共有することで、「他店はこんなことやっているんだ」。いい意味での刺激を受け、チャレンジが当たり前の文化を生み出しています。

組織のエネルギーが循環していく――これが当社が目指す「学びの連鎖」です。

POPコミュニケーション合同会社が会員さまへ発行していたニュースレター(会報誌
・お便り)
当社が発行する社内報。これを参考に、チェーン本部で共有ツールが生まれました。
成功事例の「横展開」による相乗効果
  • 良い刺激と学びの連鎖: 各店舗の成功事例や工夫を社内報で共有することで、「知恵の共有」が実現しています。他の店舗の従業員は「こんなやり方があるのか」「うちの店舗でも試してみよう」と刺激を受け、良い意味での競争意識や学習意欲が生まれます。
  • ベストプラクティスの標準化: 個々の工夫が共有されることで、チェーン全体としてPOPのクオリティが底上げされ、統一されたブランディングや売上向上に寄与します。これは、個々の生産性向上だけでなく、組織としての生産性向上に直結します。
  • 一体感とエンゲージメントの向上: 自分の仕事が会社全体に貢献しているという実感や、他店舗の仲間も頑張っているという一体感が生まれます。この結果、従業員のエンゲージメント向上に大きく貢献します。

この社内報は、前向きに取り組んでいる従業員の努力が他店舗に伝わる“橋渡し”です。誰かのチャレンジが、他の誰かの刺激になる。

また現場発の工夫が社内報に掲載されることは、「取り上げられる=評価されている」という前向きなメッセージになり、従業員のやる気を引き出します。小さな行動の積み重ねが、やがて組織の文化を変えていきます。

3.現場の声を直接拾い、信頼関係を育てる

  • 非日常的な会話の重要性: 日常的な他愛もない話から入ることで、従業員さんはリラックスして本音を話しやすくなります。この『人対人のコミュニケーションが、単なる業務報告では得られない深い情報や信頼関係を築きます。
  • 現場の「声」の吸い上げ: 実際に現場で働く従業員さんの生の声を聞くことで、本部では気づきにくい課題やニーズを把握することができます。これは、今後の研修内容の改善や、より効果的な店舗運営へのヒントにもなり得ます。

研修効果を「見える化」し、パートナーとして成長をサポート

POP広告のスキルを身につけることはもちろん大切ですが、当社が本当に届けたいのは次のような状態です。

研修を通して、ともに実現したいこと
  • 従業員の方々が、ご自身の仕事に誇りを持ち、自発的な行動が増え、成長スピードが加速する
  • ひとりの行動が仲間の刺激になり、店舗内の会話増え、チームワークが高まる
  • 学びが継続し、「できるようになった」で終わらず、「やってみた」「変わった」というチャレンジ文化へとつながっていく

前述したような継続的なフォローアップは、単にPOPスキルを向上させるだけでなく、『従業員の方々の自主性や創造性を引き出し、モチベーションを飛躍的に高めます』。結果として、店舗の活性化、顧客満足度の向上、そして売上という具体的な成果に繋がっていくと信じています。

「研修は受けたら終わり」ではありません。POP研修を通じて得た「気づき」や「学び」を、現場で育て、継続し、組織に根づかせる。それが、当社の研修のあり方です。

「一度の研修で終わらせない」「人の変化が、組織の変化をつくる」

“研修で終わらせず、定着まで支える”取り組みにご興味があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
組織の中で「自発性」や「学びの循環」を生み出したい皆さまの、良き伴走者となれることを願っております

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