ある大学から講義の依頼をいただいたときのこと。
高知県立林業大学校さん、からです。
「正直、なんで?」
と思いました。
だって、林業の大学校さんですよ、
「臼井から一体何が学べるの?」
って思いました。
しかし、ご担当の先生から話を聞いて腑に落ちました。
人生を左右する1枚のシート
その大学校では入学すると
生徒たちに自己紹介シートを書いてもらうそうです。
「自分はどんな人間で?」
「学校でどんな事を学びたいのか?」
2枚のシートで自分を表現するそうです。
学校には、外部講師がやってくる。
その先生たちは、後々、就職先となる会社のお偉いさんだったりするそうで。
自然と生徒たちが書いた自己紹介シートを見るわけです。
そのときに、自己表現の仕方で先生への印象の残り方って、やっぱり違いますよね。
「臼井浩二でーす」
ふざけた自己紹介を書いていたら(そんな生徒はいないですが)、当然ながらインパクトは残りません。
「なんやコイツ」
むしろ逆効果です。
逆に、自分のことを包み隠さず、感情に残る自己紹介をすれば、記憶にも残りやすいはず。
もしかすると、就職にも影響を及ぼすかもしれません。
自己紹介がすべて、、
とは勿論言いません。
ただしかし、第一印象のインパクトって、意外と大きくないですか?
後々の人間関係に尾を引く…心当たりないですか?
以前、飲み会か、お茶の席で、遠くに座っていた私に料理やお茶を渡してくれた女性がいて、
「あー、気が利く人やなー」
好印象を持ったのを憶えています。(めっちゃ単純です)
第一印象、ファーストコンタクトで差がつきます。
初っ端でこけると、取り戻すのは大変です。
自己紹介は思っている以上にポイントです。
ご商売をされていれば、自社のこと。
- 「あなたのお店をどうPRできるのか?」
- 「あなたのお店は、どんなこだわりを持たれているのか?」
- 「どんなポリシーを持って毎日仕事に向かっているのか?」
伝えるチカラ
お客さま商売をする限り、外へ発信しなければなりません。
しかも伝わりやすく、響きやすいメッセージの方が、ことは有利に運ぶはず。
「同じような商品を扱っているのに、なぜか、あのお店は繁盛してる」
「大した料理を出してないのに、あのお店はお客さまが集まっている」
悔しい思いをしたことありませんか?
「あの子、性格悪いのに、やたらと人気なんだから」
嫉妬した経験ないですか?(笑)
自己PRや自己表現が巧いと、ご商売が有利に運ぶ気がしませんか?
人間関係のストレスも少ないと思います。
自分を売る方法
…冒頭の林業大学校の先生が、電話の最後ポツリとお話しくださいました。
「自分も商品なんだから…」
私の著書『選ばれるお店』を読んでくださっていたので、その発想が生まれたのだと思います。
まるで商品を売るかのように、自分を売る。
自分を紹介する。
価値観が多様化し、個性が重視される今だからこそ、重要なスキルだと感じています。
POPやチラシで商品を売るかのように、『あなた』を商品に喩えて、相手に伝えてみる。
相手の心を動かす技術、
それがPOPコミュニケーションの神髄です。
商品がモノやサービスから人に変わっても、考え方は同じ。
POPコミュニケーションをマスターすれば、自己表現や伝える達人になれるのです。
○コミュニケーションの達人になる
