今でも忘れられない、ある生産者さんの話

 

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今から10年以上前のこと。

僕が大阪の産直店に働いていた時の話。

当時、僕には尊敬する方がいました。

 

今でいう、メンターという存在です。

そして、そのメンターはお一人の生産者さんでした。

僕のメンターは生産者さん

僕が産直店で働いていたのは、28歳からの4年間。

20代後半、、、です。

いろいろと人生について考える多感な時期でした。

 

「今のまま、オレここで働いていていいんやろぅか」とか。

「なんで、仲良くやってくれへんねやろぅ」とか。

仕事やそこに関わる人間関係で悩むことも多かった頃でした。

 

なにせ小さなお店でしたのでね。

売場面積30坪。働いていた正社員も僕ともう一人の2人でしたしね。

ある意味、広くない世界でした。

だから(と言っていいのか)、人間関係のいざこざはしょっちゅうでした。

 

…そんな自分のなかで消化できない課題が起きたとき。

僕はよく冒頭の方に相談していました。

 

メンターは、野菜の生産者さんでした。

シーズンになると、僕が働いていたお店に販売にきてくれる。

京都の丹後から車で3時間以上かけて、大阪の千里まで出張販売しに来てくださっていました。

 

定期的じゃなく、毎日でもなく。

旬のシーズンだけ。

毎週土曜日。

しかも、午前中だけ。

お昼には、車に積んできた野菜がすべて売り切れてしまう。

お客さまもその時期が来るのを心待ちにするほどの人気の生産者さんでした。

 

お名前は青木さんというんですけどね。

この青木さんを語る上で欠かせない、あるエピソードがあります。

信じられない光景

先ほども言ったように、青木さんがお店に来られるのは野菜のシーズンだけ。

っで、来られる際も早朝に野菜を収穫。

そこからコンテナに積み込み、準備をし。

車で3時間以上かけて大阪まで来てくださる。

 

…時には、道路の渋滞に巻き込まれることも。

お店に来る時間に遅れることもあった。

 

従来だとお店のオープン時間10時に合わせて来られるんだけど。

なかなか、到着しない。

お客さまは、青木さんの野菜を心待ちにしながら既に来店されている。

青木さんがいつも野菜を販売される場所に陣取り待っている。

 

1時間くらい遅れて、青木さんが到着。

すると、ここでちょっと変わった光景が出現します。

 

先ほどまで待っていたお客さま。

ずっと青木さんが来るのを待っていた方々。

青木さんの車が駐車場に着いたのに気づくやいなや、近づいていくんです。

そして、青木さんが車の後ろのドアを開けて野菜を降ろしていると、、、お客さまも一緒になって手伝われるんです。

 

青木さんから野菜の入った水色のコンテナを受け取る。

それを抱えて、お店の店頭横(青木さんが販売されるポジション)にもっていく。

お客さま達が青木さんと一緒になって、野菜を降ろす。

並べる。

この作業が繰り返されるんです。

 

これ、けっこう衝撃でしたよ

だって、お客さまが青木さんのお店の準備をされるんですから。

これから自分たちが買う野菜を売るセットをされる。

 

「すごい」と思いました。

青木さんのすごさを肌で感じた瞬間でした。

「これこそ、ファンだよな」って。

それくらい、心の通い合ったお客さまがついていらっしゃるんだ。

そう思いました。

 

大阪の産直店(直売所)

当時ぼくが働いていた産直店~残念ながら今はもうなくなった

お客さまが求めるモノ

青木さんの野菜を買われるお客さまは、楽しかったと思います。

 

週に1回、土曜日に青木さんに会える。

1時間か2時間。それくらいの時間(だったと思う)。

そこで、青木さんのお野菜を買わせてもらって、青木さんとお話ができる。

これがワクワクだったんだと思う。

1週間の楽しみの一つになっていたと思います。

 

実際、僕がお店で働いていると、

「青木さんは、いつから来るの?」

よく聞かれました。

青木さんがお店に来られる時期をチェックされるお客さま、ほんと多かったです。

 

青木さんのお野菜は、農薬や化学肥料をつかわれずに育てられていました。

その安全性やそこから生まれる美味しさ。

ここをお客さまは求められていたんだと思います。

 

ただ、もう1つ。

その野菜の品質の高さ、だけじゃなく。それとは別に。

青木さんのお人柄。

ここに惹かれながら、青木さんの来店を心待ちにしていたお客さまは多かった。

きっとそうだろうなぁ、って感じていました。

 

僕の20代後半から30歳にかけて。

毎日なかで大きな支えになっていた存在です。

仕事はもちろんそうだし、生き方も。

 

いまは別の仕事をしていますが、当時感じさせてもらった気持ちを今も大切に心にしまっています。

仕事を通じていろんな方と出逢いたい。

そして、青木さんとお客さまが築かれいていた、あのような関係。

僕もつくっていければな。

そう考えています。

 

…あなたの心の大きな「存在」となっている方はいらっしゃいますか?

その方はどのような方でいらっしゃいますか?

またセミナーや何かの機会でお会いした際には、そんな話をお聞かせくださいね。

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ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。