廃校での一夜

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「あぁ、寒ぅぅ。なんでこんな寒いんやろぅ」

 

どれだけ寝返り打っても寒いのは変わらない。

布団をかぶり直しても一緒。

身体を丸めて足を抱えても同じ。

 

その寒さは朝起きるまで、ずっと続きました。

僕があることに、さっき気がつくまで。。

 

昨晩、僕はとある廃校で一晩を越しました。

ある会社の手書きPOP研修会での話

時計の針を戻して、時は昨日へ。

昨日は、ある会社の手書きPOPのスタッフ研修でした。

 

車で約2時間。

その会社へ着いたのは、15時29分。

16時からのスタートだったので、準備を入れても時間の余裕がある。

「あんまり早く行っても迷惑をかけるしね」

そう思って、車のなかで研修内容のおさらいをしていました。

 

そして、16時からスタッフさん11名で手書きPOPの研修がスタート。

15分ほど時間はオーバーしたけど、18時15分に無事終了。

その後、その会社さんの歓送迎会があるということで、僕も参加させてもらいました。

 

18時半に始まり、、、終わったのは何時ごろだろう?

22時ごろかな。

そこから2次会に近所の飲み屋さんへ。

 

会がお開きになったのは、23時を過ぎていたと思います。

 

事前に飲み会があるということを聞いており、その日は泊まるつもりでした。

宿泊先も手配していただいていました。

代行に載せてもらい、その宿泊先へ。

車で10分もかからなかったと思います。

 

「キキィー、ザザッーー」

タイヤが砂で滑る音がして、車は止まりました。

到着。

無事就寝!のつもりが、、、

その日のボクの宿泊先は、廃校。

もともとは小学校でした。

ただ今は閉校し、宿泊所として活用されている施設です。

 

車を降りる。

学校の入り口まで歩き、ドアを横に引き中へ入る。

 

「●●さーん」

同乗していた方も一緒に降りてくださり、宿泊所の担当者のかたの名前を呼んでくれました。

すぐに宿直のかたがやって来て、僕を部屋まで案内してくれました。

 

…1階にお風呂。

「ここがお風呂です。このボタンを押して入ってください」

「朝、はいっても大丈夫ですか?」

「イイですよ」

 

…そして2階にトイレ。

 

「ここが止まっていただくお部屋です」

案内されたのは、3階。

入口のドアの横には、「アメゴの間」と書かれた木札がかかっていました。

ガラガラーとドアを横に引いて、中に入る。

12畳くらいの部屋にベッドが2つ。

そして、そのベッドの上には、シーツ、敷布団、掛け布団が置かれていました。

 

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「このシーツを敷いていただいて使い終わったら朝、ここに出しておいてください。」

さっき言われたことを思い出し、シーツをベッドの上に敷く。

 

無事就寝。

 

・・・。

・・ ・・・・・・、

 

・・・寝返りを右に。

 

今度は左。

足を胸のところまで引いてきて、手で抱えるように背を丸めてみる。

 

だけど、解消されない。

「あぁ、寒ぅぅ。なんでこんな寒いんやろぅ」

寒さはずっと続きました。

部屋の隅に置かれた机

目を覚ましたのは、朝5時半。

頭の上にあった窓から光が射してくる。

鳥のさえずりも聞こえる。

 

迎えに来てもらう時間を計算しても、まだ早い。

起きてもやることがない。

だけど、そのまま寝ていても寒さが堪えるので、起きることに。

一晩中寒かったせいか、頭が少しボーっとして鈍痛の感じ。

 

身体を起こす。

そして、まわりを見渡してみた。

壁際に寄せられた机に目が留まる。

そして、その机の上には、1つのリモコンが。

 

「・・・ん?」

と思って、目線を少し上げて部屋の壁を見回してみると、そこにはエアコンが。

 

あろうことか、

「この部屋には、エアコンがついてたのか」

その存在に気付かなかった僕。

ずっと震えながら、何度も目を覚ましながら、一晩を過ごしていました。

こんなことなら、もっと早くに気がついていれば。。。

エアコンつけて寝てたらもっと熟睡できていたのに、、、と思ったのは後の祭りでした。

1番に考えるのが、インパクト。…だけど

実は昨晩泊まった廃校で起きたこと。

これと同じことが、手書きPOPでもよく起きています。

 

売りたい商品がある。

その商品を売るために、手書きPOPを書いている。

売場に設置している。

…だけど、イマイチ反応につながっている感じがしない。

商品の売れ行きを見てもが伸びてこない。

 

「うぅーん、、、、どうしてなんだろう。。

このPOPじゃ、インパクトないのかな、、、?」

こういうお話、よくお聞きします。

 

手書きPOPを書いているのに、成果につながらない。

そこで1番に考えるのが、インパクト。

見た目に問題があって、お客さまの目に留まっていないのか?

そこに成果のつながっていない要因を考えられる方、多いです。

 

ただ、ここで1つ言わせてもらうと、手書きPOPで成果につながらない要因。

それはなにもお客さまの目に留まっていないから、、というわけではありません。

お客さまの目に留まっている。

だけど、お客さまの心に引っ掛かっていない。

実は、この要因が圧倒的に多いのです。

 

お客さまは、手書きPOPの存在に気づいている。

そして見ている。

だけど、心に留まっていないのです。

実はここが大きな問題なのです。

 

昨晩、僕が泊まった部屋は、12畳。

一目で部屋中を見渡せる広さでした。

ベッドに目線は、いっていた。

その反対側の壁に寄せられていた机にも、目はいっていたはず。

 

だけど、その机の上に置かれていたリモコンの存在に気づかなかった。

そんなモノなんですよね。。

 

今、手書きPOPを書かれている。

だけど、成果にイマイチつながっていない。

その要因は、、、

「いかに目に留めるか?」

ここの実現ではなく、もっと他のところにあるのかもしれません。

 

■追伸:3/22大阪開催・セミナー参加者の声

「「目立つ」「目に止まる」ことを重視していましたが、言いたいことを「伝える」部分に気をかけていきたいと思います」(カルチャースクール)

4/20手書きPOPセミナー in 東京(残り2席となりました)

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ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。