選ばれるために実践した3つのこと

 

今日は、1件のサポート事例について話したいと思います。

野菜をつくられているある農家さんの事例です。

 

「お客さんに選んでもらうには、どんなコトをすればイイのか?」

業種にかかわらず、今回の話が1つのヒントになればいいな、と思ってです。

講演会のあと、近寄ってきた1人のオジさん

ある講演会に呼ばれ、直売所に関わる方々が集まる前で話を終えた時のこと。

パソコンや資料を片付けていた僕に、一人の生産者さんが声をかけられました。

野菜を直売所に出しているんですけど、なかなか売れないんです。

今日、聞いたお話、すごく共感しました。

私もやってみたいと思ったんです。

いったい、どんな事からやったら良いんでしょう?

 

直売所に野菜を出している、島村さん(仮名)という50代くらいのオジさんでした。

講演会のあと時間があったので、島村さんから話をお聞きし、後日あらためて時間をとるよう日程の調整をし、その日は別れました。

 

話と関係ないけど、以前撮ったお気に入りの1枚~空を見るのが好き

話と関係ないけど、以前撮ったお気に入りの1枚~空を見るのが好き

まず、提案した3つのこと、、、

 

講演会から10日ほど経った約束の日。

島村さんの元へお伺いしました。

そして、30分ほど現状の話などをお聞きしたあと、僕は3つのあるコトを提案したんです。

  1. 現在の荷姿に1つ手を加える
  2. 手書きPOPをつくって、売り場に置いてもらう
  3. 売価を上げる

この3つでした。

1.現在の荷姿に1つ手を加える

現在、島村さんは、収穫された野菜を透明の袋に入れて出荷されていたんですね。

直売所では、その袋にバーコードシールが貼られている状態。

  • 生産者名:
  • 商品名:
  • 価格:
  • バーコード:

この4つがシールには印字。

これが、直売所に来られたお客さんが見る野菜の荷姿です。

 

そこで、1つ手を加えたのは、野菜の入った袋の中に、

「これは、島村さんという農家がつくった野菜ですよ」

ということが分かる1枚の小さな紙を入れました。

 

見た目がほぼ同じに見える野菜の中から、お客さんに”島村さんの野菜”を気づいてもらう。

記憶に残してもらう目印をつくることが目的です。

2.手書きPOPをつくって、売り場に置いてもらう

次に行ったのが、島村さんと一緒に手書きPOPをつくったことです。

今まで興味はあったけど、一度も書いたことがなかった手書きPOP。

  • どんなレイアウトにすればイイか?
  • どんなコトを書くとイイか? etc

 

傍で逐一やりとりをしながら一緒に手書きPOPを創り上げました。

そして、次回の野菜出荷時に、持って行ってもらいました。

 

ただ1点、手書きPOPを創るときに注意したことがあります。

それは、1、で行った野菜袋に入れた1枚の紙。

そこで書いた内容と手書きPOPをリンクできるようにしたこと。

お客さんが直売所で島村さんの手書きPOPを見たときに、そのPOPがどの野菜について書かれたモノかひと目で分かるようにしたのです。

ここが、2.のステップの目的です。

3.売価を上げる

最後に行ってもらったこと。

それは、野菜の売値をこれまでより上げてもらいました。

 

例えば、今まで1袋160円で売られていたキャベツを、180円に。

他の野菜も同様に、価格を上げてもらいました。

10円、20円という微々たる値上げでしたが、島村さんにとっては、かなりの抵抗感があったようです。

しかし、僕の経験からいくと、島村さんの野菜の質、

そして今回の販促の一手間を考えると、十分に吸収できる範囲内の売価の見直しです。

 

 

以上、今挙げた3つのことを、まず一緒におこなっていきました。

島村さんと最初に出逢った講演会から、2週間くらいの期間でね。

また次回、1ヶ月後にお伺いするようにしているので、その時に経過をお聞きします。

そして、新たな実践策を立てていこうと思っています。

これを自身の業界にも当てはめてみると?

今お話ししてきた内容は、農業の世界の話です。

野菜をつくられるという生産者さん(作り手)の話です。

この話を、あなた自身の業界にも当てはめてみて考えていただきたいんです。

 

見た目がほぼ同じに見える野菜の中から、お客さんに”自分の野菜”を気づいてもらう。

記憶に残してもらう目印をつくった島村さん。

 

・・・お客さんから見たときに、

「同じように見えるのは野菜だけだろうか?」

「自分の業界、お店はどうなんだろう?」

「同業他店と違うように見えているんだろうか?」

「自分のお店やサービスに気づいてもらうには、どんなことがデキるんだろう?」

っと、こんな感じでいろいろと考えていただけたらな、と思って書かせていただきました。

 

・・・実は、今お話ししてきた内容は、仮想の話です。

実話ではなく、フィクションです。

第三者的視点を持っていただきたくて、あるイメージを基に僕が作り上げた話です。

ただし、まるっきり創作の話じゃなくて、今後、同じようなご相談をいただいたら、今日お伝えした内容の話を農家さんにすると思います。

 

 

「お客さんに選んでもらうには、どんなコトをすればイイのか?」

口でいうほどカンタンじゃないと思うんですけどね。

第三者的な視点に立つと、今まで視えなかったものも視えてきたりするんじゃないかと。

そう思って、少し今日はいつもと違う感じで書かせていただきました。

あなたの何かの気づきになっていると、僕も嬉しいです。

 

 

 

売れるPOPの書き方ハンドブック

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ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。