POP神話を疑え!「文章が長いと読まれない」は真実なのか?

POPに関する様々な神話が存在します。

「手書きPOPは字が綺麗じゃないと駄目」

「イラストがあった方が
POPは読まれやすい」

色んな憶測や既成概念が存在します。

その中でも最も多く頂くご相談の1つ、
「POPメッセージの長さ」
について今回は考えます。

果たしてPOPの文章は短くないと
読まれないのでしょうか?

それとも長くても良いのか?

あなたは、どう思いますか?

POPの文章が長いと読まれないのか?

個人的な意見を言わせて頂きます。

POPの文章は長くても読まれます。

「POPは短くないと読まれない」

は大きな誤解です。

業種や扱う商品によっても違ってくるので
100%そうとは断言できませんが、

「POPの文章が長いと読まれない」

は疑ってPOPを書いた方が
結果は残せます。

商品を売る。

前年比の売上を上回る、
結果を掴みやすいです。

逆に言うと、長い文章は読まれないから
POPのメッセージは短く書かなきゃ、
と思っていると、

成果は掴みづらいです。

POPを通じて商品を売ることは難しいです。

メッセージを短くする弊害

POPの文章を短くした方が
商品が売れる。

これは私の持論なので
あなたにもPOPを書かれるスタンスが
あると思います。

ちなみに、なぜPOPのメッセージを
短くすると成果に直結しにくいのか?

その理由をお伝えすると…

『在り来たりな』

メッセージになるからです。

例えば、あなたが今晩のサラダ用に
ご近所の八百屋さんへトマトを
買いに行きました。

当店のオススメ:高知県産フルーツトマト
さっぱりとした甘さ!
3玉250円

と書かれたPOPを発見しました。

さらに「他のトマトは無いかな?」
と売場を見渡してみると、
隣にもう1つPOPを見つけました。

元キュウリ農家の宮脇さんががつくった
フルーツトマト

あまりの忙しさに身体を壊し入院された
のをキッカケに量より質を求め
フルーツトマト栽培を始められました。

そんな宮脇さんが奥さまと一玉一玉、
愛情を込めて栽培されたトマトです。
3玉250円

この2つのPOPを見たときの
印象の違いは何でしょうか?

私たち小さなお店の強みとは?

野菜などの場合、特にそうなのですが
お客さまは見た目だけでは
その違いが解りません。

「どちらが美味しそうなのか?」

判断が付きません。

となると、商品選びにおいて
最優先の選択基準として挙がるのが、

『価格』

になります。

見た目で区別がつかない場合、

「こっちのトマトは3玉でいくら?」
「あっちのトマトは4玉でいくら?」

量と価格を見比べて
割安な商品を選ぼうとします。

しかし、これっていうのは
私たち小さなお店にとっては不利な条件です。

価格勝負では、決して大手に勝てません。

私たち小さなお店の強みは
価格以外の部分で勝負する事です。

例えば、多少割高になったとしても
仕入元から、生産者さんから
全てを熟知した商品を自信を持って売る。

これが大手にはない
小規模店の最大の強みだと思います。

そのような商品を販売すると仮定した時に
もう一度、先程の2つのPOPを
見返して頂きたいのです。

他店では使えないメッセージかどうか?

あなたが自信を持って
生産者さんにお願いをして
仕入れさせてもらった商品を売る時に、

当店のオススメ:高知県産フルーツトマト
さっぱりとした甘さ!
3玉250円

このメッセージで販売するのと、

元キュウリ農家の宮脇さんががつくった
フルーツトマト

あまりの忙しさに身体を壊し入院された
のをキッカケに量より質を求め
フルーツトマト栽培を始められました。

そんな宮脇さんが奥さまと一玉一玉、
愛情を込めて栽培されたトマトです。
3玉250円

こちらのメッセージ、

一体どちらが相応しいのでしょうか?

ある意味、前者のPOPメッセージは
他店でも使える文章だと感じるのは
私だけでしょうか?

前者のようなお勧め文章は
大手のお店でも書かれていそうな気が
するのですが、

それって考えすぎでしょうか?

せっかく自信を持ってお勧めできる商品が
この文章で紹介されるのは
あまりにも可愛そうに感じるのですが…

文章を短くする危険

POPのお勧め文章を短くするのは
在り来たりなメッセージになる危険が伴います。

言葉を短くしようとするがあまり
どこのお店でも使われている
在り来たりな表現に収めてしまうのです。

はっきり言って本末転倒です。

仮にPOPの文章が短くなって
読まれやすくなったとしても、
それでは意味がありません。

私たちがPOPを書く目的は何でしょう?

「POPを読んでもらうためです」

勿論、その通りです。
しかし、それだけでは物足りません。

POPを読んでもらって
商品を購入してもらう事が
POPを書く本来の狙いです。

その為には、お客さまの心を動かす必要が
あるのです。

POPのメッセージで商品に
興味を持ってもらい、「欲しい」と
思ってもらう。

これが出来てこそ意味があります。

在り来たりなメッセージでは
お客さまの心は動きません。

お客さまの心を動かすのに
短い文章と長い文章、
一体どちらが目的を達しやすそうか?

答えは一目瞭然だと思います。

POPが長くなってもキャッチコピーを
うまく活用する事で読んでもらう
工夫はいくらでも可能です。

その辺りはまたの機会に話します。

まず今日のポイントは
POPを書く目的は何なのか?

そしてその目的を達成するためには
短い文章と長い文章のどちらが
実現しやすいか?

考えてみると、POPに書くメッセージが
短い方が良いのか?
長くても良いのか?

その答えが明確になると思います。

手書きPOPの書き方極意

ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。