工業製品のPOPメッセージの伝え方~『接点の法則』

以下の質問を頂きました。

野菜といった農産物が商品の場合、
POPのメッセージは考えやすいかと思います。

ただ、人の手が入らない製品となると
少し状況が違うのかな、と感じています。

ちなみにわが社は陶器などを販売しています。
それら商品のPOPづくりのヒントを頂けると、幸いです。

農産物のような作り手さんが視える商品だと
POPメッセージも考えやすい。

だけど、工場で製造されるような製品になると、
メッセージが考えづらい。
その辺りのヒントを欲しい、という事ですね。

OKです。

工業製品であっても思い付く事ができる
POPづくりのヒントを一緒にみていきましょう。

響く『人メッセージ』

まず前段の話を少しさせて下さい。
先ほどのご質問者には、

『POPメッセージには、作り手など人の情報も書いた方が良い』

という想いが前提としておありだと思うんです。
ただ工業製品になると、その『人』の要素が出しにくい、と。

話し出すと長くなるので、簡潔に説明します。

POPメッセージには、ただ商品特徴やこだわりを書くだけでなく、
お勧め者(あなた)の存在を感じさせる事がポイントです。

要は、そのPOPを書いている人、
もしくはその商品を作っている人の存在感が伝わってくる、
そんなメッセージになった方が良い。

人を感じるメッセージの方が、お客さまに読まれやすい。

共感されやすい。
結果、商品が売れやすくなるというポイントがあります。

※これを「人メッセージ」と言います。
詳しくは、こちらをご参照ください。

嫌でも共感を誘うメッセージ

2017.07.19

では、ここからが今日の本題です。
(お待たせいたしました)

人メッセージにする要点は解った。
しかし、工業製品の場合、どう人を伝えれば良いの?
どんなPOPメッセージを書けば良いのか?

ここがご質問者の主旨だと思います。

工業製品のPOPメッセージとは

あるマグカップを喩えにします。

マグカップといえば、工場でつくられるもの。
農産物のように作り手さんが視えて来ない。
そんな場合どうやってPOPのメッセージをつくるのか?

例えば、わが家のあるマグカップ。
僕自身、マグカップとか台所用品にこだわる人間じゃありません。
でも、そのマグカップだけは、

「あっこれ買おう」

と気に入って通販サイトでわざわざ取り寄せて買った、
お気に入りのカップなんです。

というのも、以前家族であるホテルに宿泊した時のこと。
朝食に出てきたコーヒーに強烈に感動したんです。

「なんか、このコーヒー甘い。何か違う」

コーヒーの味なんて、全く分からない味音痴の僕でも
美味しさを感じたものがあったんです。

レストランの方に聴くと、
「illy(イリー)」というブランドのコーヒーでした。

早速自宅に帰るなり、そのコーヒー豆を通販サイトで購入。
同じサイトで販売されていた、
ある一品もついで買いしてしまいました。

そう、それが、このマグカップです。

「illy」のお気に入りのマグカップ

『接点の法則』

勘の鋭いあなたは薄々感じられていると思うんです。

「商品の特徴を伝えるだけでは、響かない…」
「商品のこだわりを伝えるだと、他社と同じ…」
「何か伝え方を工夫しないと、買ってもらえない…」

言葉になっていなくても、モヤモヤと漠然とした
疑問を感じているんじゃないかと思うんです。

その商品の特徴や、素晴らしいあなたのこだわり、
その伝え方次第で、お客さまへの響き方は180度違ってきます。

全く同じ商品でもメッセージが売れ行きを一変させます。

そこで、そのメッセージのつくり方として
1つお勧めしたいのが、

商品とお客さま(もしくはあなた)との接点を見つける、
『接点の法則』

です。

感情移入しやすくなる

例えば、先程のマグカップの事例。
恐らくですが、ただマグカップを紹介するだけだと
そのPOPは、面白くないですよね。

POPを書く側のあなたも、メッセージのアイデアが見つかりにくいと思います。

在り来たりなメッセージになりがちですし、
お客さまが読んでも、購入に繫がり難いと思います。

そこで、『接点』を見つけるのです。

  1. 「商品」と「あなた」
  2. 「商品」と「お客さま」

この2つのつながりを探すのです。
そして、その接点をメッセージにして伝えるのです。

先ほどのマグカップであれば、
商品であるマグカップと私の接点がメッセージになっています。

「どうして、そのマグカップを買おうと思ったのか?」

ホテルでのコーヒーとの出逢いをメッセージにしていましたよね。
マグカップと出逢うキッカケをネタに紹介していました。

接点をメッセ―ジとして伝えた事で、
1つのマグカップが少し感情移入しやすくなった気がしませんか?

単に、マグカップの説明をされるより
共感しやすい感じしませんか?

在り来たりを打破

どんな事でも良いんです。

ただ商品を説明するだけでなく、
その商品とあなた、もしくはお客さまの接点を見出す。

「お客さまの生活のなかで、その商品が使われるのか?」

これも1つの接点です。

「商品」+「あなた・お客さま」=??

この「??」の部分をメッセージの話題にする、
そんなイメージです。

農産物のような作り手さんが視える商品だと
確かにPOPメッセージも考えやすいです。

工場で製造されるような製品になると、
メッセージが思い付きにくい。
思い付いても、堅苦しい。
在り来たりな文章になりがちです。

そこで、先程の『接点の法則』を活用するのです。

  1. 「商品」と「あなた」
  2. 「商品」と「お客さま」

ここから導き出される答え、
それこそが、あなたのPOPづくりのヒントとなるでしょう。

どんな商品であっても、POPづくりのネタに困る事はなくなります。

手書きPOPの書き方極意

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ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。