事例から学ぶ、売れるメッセージ売れないメッセージ

手書きPOPというのは、商品の特徴を伝えるツールです。
「この商品は、他社とこういう所が違うんです」
という事を伝えるのが目的の1つです。

ただ一方で、特徴を伝えるだけだと思うような結果が出ないのも事実です。

読むお客さまも面白くない…
どこにでも書いてある内容に感じる…
買う理由が見つからない…

結果、商品は売れません。

商品の特徴や違いを伝えるツールではあるんだけど、その伝え方にはちょっとした工夫が必要です。
お客さまに読んで楽しんでもらう。
その商品に感情移入してもらう。
特別な感情を抱いてもらう。

そして、その商品を選んで頂くためのメッセージにする、ちょっとしたポイントです。

選ばれるためのメッセージのコツ

今日のテーマは、あなたの商品を『選んでもらう』ためのメッセージづくりの秘訣です。
どんな伝え方をすれば、お客さまに選ばれるのか?
どんなメッセージをPOPに書けば良いのか?

そのちょっとした考え方のコツをお伝えします。
せっかくなので、事例を交えながら分かりやすくいきたいと思います。

…まず、お客さまに選ばれる。
買ってもらうには、その商品の『特徴』であったり、『魅力』『価値』を伝えなければいけませんよね。
何かしら、選んでもらうための理由です。

しかし、多く場合、この理由の伝え方がうまくいきません。
在り来たりな内容になってしまうことが多いんです。
他社と同じようなメッセージを伝えてしまう、っていう事です。

そこで1つあなたに意識して頂きたいのが、

【魅力】=【個性】

という考え方です。

お客さまに選んでもらおうと思ったら、個性を伝える。
このイメージがポイントになってきます。

個性=選ばれる理由

個性がないと、選ばれにくいです。
ライバルの中に埋もれてしまいます。
同じような商品があったら、その中に埋没してしまいます。
もしくは、選ぶ理由が見つからないので、価格という1番わかりやすい理由で選ばれる結果を招きます。

当然ながら、これは我われ小規模事業者にとっては不利な状況です。
何かしら選ばれる理由が必要になってきます。
そこで、もっともシンプルで実践しやすいのが、『個性』を伝えることなんです。

個性があれば、それが選ばれる理由になってきますし、魅力の1つになってきます。
たとえ同じような商品が横に並んでいても、手に取ってもらう要因になります。

1つ事例を挙げて説明しますね。

先日、娘と遊んでいたときことです。
以前、おじいちゃんに本屋さんで買ってもらった『トントン相撲』で遊んでいたんです。

…昔、あなたもやりませんでした?
紙を2つに折って、箱の裏でトントン叩いて落とし合う相撲。

その紙相撲がセットになったオモチャがあったんです。
30~40人くらいの紙の力士が付いていて、それぞれ形や大きさが違うんです。

IMG_0294

週末、娘と遊んだトントン相撲

でね、僕が特に目を付けたのが付属の1枚の紙なんです。
30~40人くらいの力士がいるんだけど、それぞれ形や大きさが違う。
その力士に、

  • 名前
  • 出身地
  • 自己紹介

が書かれたリストが付いていたんです。

例えば、くまゴンという、くまの形をした力士がいるんだけど、

  • 名前:くまゴン
  • 出身地:足柄山/あしがらやま
  • 自己紹介:金太郎のライバルです

とか、

  • 名前:獅子舞の助/ししまいのすけ
  • 出身地:神社/じんじゃ
  • 自己紹介:お正月に登場します

とか書いてあるんです。

紙相撲

これが僕の心を留めた1枚の紙

これ見てるとね、何が起きるのか?っていうと…

「このだるま丸、すぐ起き上がるって書いてるけど、すぐコケルやん」とか。
「この赤鬼、体大きいわりにめっちゃ弱いやん」とか

やたらと盛り上がるんです。

普通にトントン箱を叩いて相撲を勝った、負けた、と楽しむだけじゃなく、一人一人のキャラクターに対して思い入れが湧くんです。

「コイツは、●●だ」
「二度とつかってやらない」

とか特別な感情を持って、力士を選ぶんです。

…これってね、実は僕と娘のトントン相撲が盛り上がる、
だけでなく、僕たちの商売にも活かせるんです。

あるケーキ屋さんの秀逸な手書きPOP事例

簡潔にいえば、僕たちが売っている商品一つ一つに個性をつけて上げる、
そのイメージです。。

例えば、これはあるケーキ屋さんの手書きPOP事例なんですが、うまく個性化を実現されています。

ケーキ屋さん 手書きPOP事例

クリームチーズケーキ
今年で36才になりました。
昭和51年生まれ

昭和51年にはこんな歌が流行りました。
(※岩手県のチーズケーキ店チロルさんのPOPです)

僕たち人間っていうのは、個性に惹かれます。

例えば、プロ野球選手にしても、戦国時代の武将にしても、芸能人にしても…
それぞれの人たちに個性を感じていますよね。

例えば、織田信長だったら、
「キレキレの才能だったけど、その分残忍な性格だった」とか。

羽柴秀吉は、
「猿みたいな顔で人なつっこくて、まわりの武将を虜にするのに長けていた」とか。

広島カープの新井選手は、
「阪神にいるときはプレッシャーに弱いからチャンスに全然打たへんかったのに、広島に戻ったらやたらと打つようになった。
やっぱりプレッシャーに弱かったんやな(^_^)」とか。

なにかしらその人間の特徴を見いだして、そこに惹かれたりしていると思うんです。
これと同じ事を商品にも応用するのです。

商品に関わる『人』の要素を見つける

どんな商品やサービスにも、人が関わられていると思います。

  • 作り手さん
  • 販売者さん
  • 営業マン
  • メーカーの担当者さん
  • 社長さん
  • お客さま…

その中から、あなたが1番親しみやすい、
ある意味、よく知っている人をピックアップし、その人に焦点を当たるのです。

メーカーの社長さんと仲良しなら、その社長さんのお人柄が分かりますよね。
それをPOPのメッセージにして伝えてあげるんです。

「この商品を作られている会社の社長さん、
元々は、●●をされえていたんです。
でも…がキッカケで…」

みたいな感じで伝えてあげるんです。
すると、そのメッセージを読んだお客さまは、その社長さんが作られている商品に何かしら『特別な感情』を抱くようになるんです。

僕自身、産直店時代、この手法で野菜をじゃんじゃん売らせてもらいました。
野菜じゃなく、生産者さんを前面に押し出して、お客さまにどんどん伝えてました。

商品の特徴を伝えて違いを感じてもらう、
これって難しいです。
だけど、その商品に関わる『人』を伝えて、違いを感じてもらう。

これは以外と簡単にできたりします。

あなたが販売されている商品にも個性をつくってあげる。
そのためにも、『人』の要素を引き出してみる。
その商品に関わる『人』を考えてみる。
そして、POPのメッセージにして伝えてあげる。

これがうまくできると、お客さまはそこに商品を選ぶ理由を見いだしてくれます。

手書きPOPの書き方極意

ABOUT著者プロフィール

1974年、大阪府茨木市生まれ。年間500名を超える受講者への手書きPOPセミナー講師。正社員わずか2名、売場面積30坪の小さな産直店で、ほぼゼロの広告宣伝費のなか年商1億3千万円。アンテナショップ出店を検討する自治体からの視察が殺到。パート募集をすれば「娘を働かせたい」とお客が順番待ち。こんな一風変わったお店での経験が今の仕事の原点。小規模店の販促コンサルも行っている。